小説家になるには年齢は関係ないと言うが。個人的に思う、年を取るということ。
どうも管理人です。
よく小説家になるには年齢は関係ない、いつからだって始められると言います。
まぁ実際にノーベル文学賞も受賞している、ジョセサラマゴはたしか結構遅かったと思います。
今回はそのことについて書きたいと思います。
▼本当に年齢は関係ない?
僕は正直年齢は関係あると思っています。絶対に若い方がいいです。
これは出版社が年配の人をデビューさせたがらないとかそういう意味の話ではありません。
単純に小説の質の問題です。
たしかに小説を書くにはそれ相応の人生経験が必要不可欠のため、一概に若ければいいって問題じゃありません。たとえば20代そこそこの若者が人生について書いたとしても、その人が若くして大病を患ったとかじゃない限り、面白いものは書けないでしょう。
けれど、年を取っていれば素晴らしい小説を書けるのかというと、かなり疑問です。
そりゃまともに年を取った人が人生の集大成みたいな形で一冊書けばそれなりに面白い内容になるとは思います。
でも2冊目はどうでしょうか?
おそらく書けないと思います。書けたとしても1作目の焼き直しみたいな小説でしょう。
▼年を取ると創造力がなくなる。
これまだまだ世間的に若手の分類にはいる30前半の僕ですら感じます。
肉体的な部分はもちろんのこと、脳の考える力が明らかに下がっているのがわかります。
これ40歳になった時、まともに小説のこと考えられるのかな、って不安になりますね。
当然実体験に基づいた小説ならいくらでも書けるのでしょうが、自分の人生の切り貼りだけで継続して素晴らしい作品が書き続けられるとは思いません。
現に私小説を書く作家で歴史に残っている人は非常に少ないですから。
同じ私小説的な作家でも大江健三郎さんみたいな、私小説+ファンタジーみたいな感じであればいいのですが、それには創造力が必要不可欠。
いくら色んな経験をしたって、考える力が失われては小説なんて書けないと思うんです。
▼年を取るとなくなっていくものが多い。
以前、とある60歳間近の方がこんなことを言っていました。
「年を取ると楽しみがどんどんなくなっていくよ」
なんかその意味が、まだ僕自身は若いんですが、わかるような気がしました。
自分のやりたいこともできずに、やりたくないことでストレスを溜め、ただただ疲れきって帰ってくる毎日。趣味を持とうにも肉体や脳の衰えからできることが限られてくる。
その時に色々後悔しても遅く、つまらない人生を変えることは誰がどう足掻いてもできない。
でも、人間はそんな自分を肯定するんですよね、肯定しないととてもじゃないけど生きていけないから。
話がそれましたが、だからこそ小説を書く以外のことも含めて、いつでもできるから、と後回しにしてはいけないんです。
本当にやりたいことをやれるのは、常に今しかないと思います。
▼まとめ
小説を書く行為はたしかに出だしの敷居が低いのもあっていつでも始めることができます。
でも決して本当に小説が書ける時期はいつでもいいわけではないと思います。
何だってそうですが、やりたいと思ったことはいつまでも思っているままにしないで、すぐに実行に移さないと色々手遅れになるのかもしれません。
人生は長いようで短い。この言葉の意味はそういうことなのかもしれません。