カヌー日本代表候補の鈴木康大選手がライバルに禁止薬物を。
どうも管理人です。
カヌーの日本代表候補の鈴木康大選手が、ライバルの小松正治選手の飲み物に禁止薬物を混入し、失格にさせていたことがわかりました。
僕の見解と合わせて書いていきたいと思います。
▼カヌー競技の有名選手。
僕はあまりカヌーについて詳しくはないのですが、鈴木康大選手はカヌー界において中心人物で、今まで何度も日本代表として大会に出場していた選手だったそうです。
後輩たちからも慕われ、人柄から見てもまさに日本代表にふさわしい選手でした。
しかし近年は年齢的な衰えもあって、東京オリンピックを目指すうえでライバル選手である小松正治選手に勝つのが難しい状況になっていました。
その状況下から2017年9月に行われたカヌーの大会で小松正治選手の飲み物に禁止薬物を混入し、失格処分にさせたのです。
▼今になって判明した理由は「自白」
このことが判明したのはなんと鈴木康大選手の自白からでした。
どうしてこんな卑劣なことをする選手が、言わなければ誰もわからなかった事実を公表したのでしょうか?
ここからは僕の考えです。
鈴木康大選手は小学校の頃からカヌーをずっと続けてきて現在に至っています。
彼の人生は本当にずっとカヌーと一緒だったのです。だからはっきりいってカヌーがない生活なんて考えられないのです。
しかし、年齢的な衰えを自覚していた鈴木康大選手は、いずれ自分の人生の中からカヌーを消去しないといけないということはわかっていました。
ただ、自分からカヌーがなくなることがどんなに辛いことかはっきりと感じたのは一度引退をしてからだと思います。
鈴木選手はリオオリンピック出場を逃してから、一度引退しており、それから再挑戦という形で現役復帰しているという経緯があります。
おそらくですが、一度辞めてみて、カヌーがない自分には何もない、ということに気がついて苦しかったのではないでしょうか?
そして精神的に苦しくなった彼がとった方法がまた現役に戻るということ。つまり自分を取り戻そうとしたのです。
でも現実は厳しいもので、後輩たちの台頭もあり、自分が日本代表になれるポジションにはもうなかった。
日本代表になれなかったらまたカヌーを失ってしまう、そして自分もまた失ってしまう。
その精神的な破滅を恐れた彼は、ライバルである小松正治選手の飲み物に禁止薬物を入れ、失格させることで自分がカヌーを続けられる環境を作ろうとしたのです。
▼でも彼にとってはそこからも地獄だったのでは。
思惑通り失格になった小松正治選手は出場停止処分も受けました。
驚くことに小松正治選手はこのことについて、鈴木選手にも相談していたみたいです。「自分はやっていないのに、どうしてこんなことになってしまったのか」どんな会話が行われていたかは、そして小松選手がどれだけ辛かったか想像に難しくありません。
表面上は冷静に聞いていた鈴木選手も内心かなり自分のやってしまったことへの罪の意識を感じていたと思います。
彼が自白するまで5か月ほど時間を要しています。その間彼は罪の意識で、きっと地獄のような思いをしていたに違いありません。
小松選手への罪の意識はもちろん、人生をささげたカヌーすら裏切ってしまっているのですから。
それは今までの自分を否定していることに他ありません。
自業自得といえばそれまでですし、一番可愛そうなのは間違いなく小松選手なのですが、本当に人は追い込まれると何をしてしまうのかわかりませんね。
▼まとめ。
きっと、今鈴木選手はある意味「あぁよかった」という気持ちになっていると思います。
カヌー界にはきっと戻ることもできませんし、彼のやったことは決して許されることではありませんが、なんだかこの先も強く生きてほしいと僕は同情にも近い気持ちで見てしまいます。