2018世界ハーフマラソン。大迫選手が日本人トップだが……
どうも管理人です。
昨日世界ハーフが開催され、日本勢ではこのブログでも度々取り上げている大迫傑選手がトップだったみたいです。
結果を見て個人的にちょっと世界との差をあらためて感じさせられるものとなってしまいました。
▼1位の選手は驚異的なペース。
陸上の世界ハーフマラソン選手権は24日、スペインのバレンシアで行われ、男子は大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)が1時間1分56秒で日本勢最高の24位だった。ジョフリー・カムウォロル(ケニア)が1時間0分2秒で3連覇した。
村山謙太(旭化成)は1時間3分7秒の46位。園田隼(黒崎播磨)は71位、上門大祐(大塚製薬)は82位、村山謙の双子の弟の村山紘太(旭化成)は108位だった。
上のリンクからの引用ですが、優勝タイムを見ると、1時間0分2秒と、日本人から見れば早いものの、アフリカ選手から言わせればよくあるタイムで収まっています。
でもこれの脅威的だったのは、なんと15k~20k間の5kのタイムが13分01秒だったとの話!(追い風は吹いていたらしいが)
このタイム5000メートルの日本記録を上回るスピードなんですよね。
大迫選手は15kまで先頭集団だったみたいなんですが、このペースアップにはさすがに対応できなかったみたいで、24位という結果に終わっています。
マラソンの日本記録が更新されて、いよいよ日本と世界の差が縮まりそう!という感じになっていましたが、ハーフマラソンでここまで力の差を見せつけられるとなかなか厳しくなってきますね。
▼日本人ではアフリカ人に勝てないのか。
今回のケニア選手がケニア最速の男とかならまだしも、こんなような選手ってたくさんいるんですよね。
それこそナイキのBREAKING2のヒーロー、キプチョゲ選手だっているし、名だたる選手が大勢いるのが現状。
というかさすがに今回の驚異的なペースアップには日本人だけではなく、アフリカ選手も含めて多くの選手が振り落とされたみたいですが、これはもう日本人選手がどうこうできるペースではない。
もしオリンピックのマラソンでも同じような展開になればとてもじゃないですが、日本人選手には厳しいと言わざるおえないでしょう。というよりアフリカ系以外で最速のゲーレンラップでもこれには対応できなかったでしょうね。
フルマラソンの距離になればさすがに13分01秒とかいうアホみたいなペースアップはないでしょうが、今現時点でのフルマラソン世界記録が出た時は、たしか30k~35k地点のペースが14分10秒くらいだった気がするので、このくらいのペースアップはどっちみち覚悟しないと勝負できないのかもしれません。
▼大迫選手は今回の件でどう思ったのか。
ちなみに今回の世界ハーフでの大迫選手の15k~20kは14分34秒だったそうで、正直今までの日本選手基準で考えるとかなりよかったのではないか、というタイムです。
しかし8位に入賞したスイス人の選手が13分53秒だったようで、アフリカ選手でなくても13分台くらいのペースアップは可能だということを見せつけられてしまいました。
今回の大会で大迫選手はどう感じたのでしょうか。フルマラソンである程度の結果も出して、これから、という時にあらためて感じさせられた世界との壁。
日本人選手の中ではもう、設楽悠太選手と大迫傑選手は別格の存在ですが、世界目線から見ればまだまだ、といったところ。
大迫選手なら腐ったりはしないでしょうが、ピークの年齢もあと残りそこまで長くない中で世界と戦わなくてはいけないと考えると、少し焦りますよね。
またなにくそ、という気持ちが強くなって、より世界との勝負を目指す姿勢に変わればいいですが、このまま「日本基準だと早い」という選手に収まってしまいそうでちょっと心配です。
▼まとめ
今回の世界ハーフは世界の選手の強さをあらためて感じさせられた結果となりました。
特に今回大迫選手以外は勝負の舞台にすら上がれていなかったと言っても過言ではありません。
日本人選手にはこの結果に絶望することなく、引き続き日本のトップではなく、世界と戦うことを目標に頑張ってほしいと思います。