【書評】「ルバイヤート」「コロノスのオイディプス」の感想
▼「ルバイヤート」オマル・ハイヤーム
ルバイヤート改版 (岩波文庫) [ ウマル・ハイヤーム ]
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おすすめ度:★★★★☆
小説じゃなくて詩集。
マイナーな感じだけど読書メーターの登録数は多かった。なんでだろ? 実は有名なのかな?
で内容はかなり虚無的な思想なものなんだけど、簡単に言えば
「人生の意味なんてどんなに考えてもわからないし、そもそも意味ないだろうから、今を楽しむために酒を飲もう」
という感じの詩が多い。
で、僕にとってよかったのは「土」と「死者」について関連付けて語っている詩。
今構想している小説のイメージと重なって、かなり影響をもらえた。
他の人が読んでどう思うかはわからないけど、僕にとってはおすすめの詩集です。
▼「コロノスのオイディプス」ソポクレス
コロノスのオイディプス【電子書籍】[ ソポクレス ]
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おすすめ度:★★☆☆☆
こちらも小説ではなくて戯曲。
神々から呪われた運命であるオイディプス王が、放浪の末に死に場所を決めるという物語。
前作の「オイディプス王」において、自分の罪を知ったがゆえに、「なにも見たくない」ため目を潰しているため、盲目である。
圧倒的に筋書きは面白い。
これも僕の構想している小説と被るところがあり、色々とアイディアをいただいた。
ただし、僕自身が戯曲を読み慣れておらず、あまり深いところまで読み解くことができず、結局あっさりと読み終わってしまった。
そのためおすすめ度は低め。
ただし筋書きに魅力を感じた人は読んで見てもいいと思います。