僕の頭の中の悪霊~作家志望の雑記ブログ~

小説家になりたい人の書評メインのブログ。小説の創作論や、漫画アニメのサブカル、箱根駅伝のことなども語ります。

二次元キャラクターに恋をする?神学的目線で書いてみた

どうも管理人です。

唐突ですけど二次元キャラクターって可愛いですよね。

不思議ですよね、ただの絵のはずなのにあれだけ可愛いなんて。で、コスプレイヤーとかは一生懸命そんなキャラクターの真似をしているわけですけど、やっぱりなんだか遠くおよばない。

中には二次元キャラクターを「嫁」と称して、キャラクターに恋をしている人もいるくらいです。

キャラクターに恋をする、これは一体どういう心理なのか、ちょっと書いてみました。

 

▼まず、どんな人がその傾向にあるか。

どんな人がその傾向にあるか、正直言うまでもなく非モテの人が二次元キャラクターを好きになる傾向が強いです。

悲しいかな、これが現実ですね。

非モテじゃない一般の人でも二次元キャラクターのことを可愛いと言う人はいますが真剣に恋までする人はいないかな、と思います。

コミケとか行くとわかりやすいですね、あの非モテ感。特に男性はその傾向が非常に強いです。

ようは本物の女性と付き合えないから自然と二次元キャラクターのことを好きになってしまうのでしょう。

僕の知り合いのオタは、趣味が近い人と付き合うようになってからどんどん二次元への興味を失っていきました。

現実>>>>二次元キャラなんですね、結局。

男性オタの方が多いのは草食系男子という言葉もあるように、積極性に欠ける男子が多いというのがあげられるでしょうね。

 

▼神様と二次元キャラクター

で、これだけだとこれで終わってしまうので、このことについてちょっと深く掘り下げてみます。

 

話がちょっと外れますけど、神様っていますよね?僕は無神論的な立場なので冷たい言い方になってしまいますが、神様って究極の妄想キャラクターだと思うんです。

(もちろん完全に神様がいない証明もできないので、本当にいるかいないかはわかりません)

 

人間、というより生き物全般って本質的に死にたくないっていう生存本能があります。

でも人間って頭がいいから、たとえば辛いことがあると精神的にまいっちゃって、生きてるのが辛くなってしまいます。ある意味頭よすぎて残念な感じなんですけど、それでもやっぱり生存本能があるから、本能的にどうにかしよう、って思うわけです。

その方法っていうのが、「生きているのが辛くなってしまうくらいの出来事に対する理由付け」です。

「辛いこと」に理由があれば人間は頭がいいから自分の中で納得することができるんですね。

むしろ、学習しますよね、あー今度からこうならないように気を付けようって。

でもそうやって全部が全部、理由付けできることだけではないのが現実です。

 

そんな時登場するのが神様です。

ひとたび神様さえ存在すれば、すべてのことに理由付けができるようになります。

「神様から幸いをもらっているのだから災いも受けるべき」これは非常に有名な言葉ですが、因果応報という言葉ですべて説明がつくようになるのです。

人間は基本的に自分に甘いですから、どんな人でも本当に悪いことをひとつもしていない人なんていないのです。そんなもんですからすべての人に災いを受ける要素が存在するので、因果応報の考え方から外れる人って、まぁいないわけです。

これが人間の生存本能が生んだ神様の仕組みです。

 

で、話をようやく二次元キャラクターに戻しますが、生存本能には当然子孫を残したい!という気持ちも含まれます。遺伝子レベルでの生存本能ですね。

でも非モテだと当たり前ですけど子孫が残せません。相手がいませんからね。

でも子孫が残せないと絶望して精神的に耐えられません笑。

 

そこで登場するのが二次元キャラクターです。

生存本能を満たしてくれる存在として二次元キャラクターが脳内で採用されるんですね。本当に子孫を残せるわけじゃないけど、疑似行為はできるので本能的にはそれでいいんです。

まして、二次元キャラクターはアイドルとかとも違って感情がないから色々都合がいい。

 

ということで世界に何人もいる何らかの信仰者と同じ心理で、本能的に二次元キャラクターに恋をしていると思うんです。

そう考えるとコミケに何万人と人が集まるのは何ら不思議なことではありません。まさに聖地に集まる巡礼者ですね。

 

▼オリジナルキャラクターに恋をする。

ちなみにこれは僕のことでもあるんですが(過去記事参照)、二次元キャラクターに恋をする人はたくさんいても、自分のオリジナルキャラクターに恋をする人は少ないみたいです。

これ公表はしてなくても自分でオリジナル漫画とか書いてる人は大体恋してると思うんですよね。自分のキャラに。

 

これも生存本能の理屈でいうと、生まれるべきして生まれた存在のはずです。

でもその目線で自分を分析すると、性的な欲求のためではないんですよね、正直に言って。

僕の場合はきっとそれを「生きがい」みたいな位置付けにしてるんじゃないかなー、って自分で思います。

語弊があるとあれなんで一応言っときますが自分は偉大な創作者ではないし、その才能もないと思ってます。

良い例を出すと、ヘンリーダーガー。

世界一長い小説を書いてた孤独な人間で知られていますが、彼にとってヴィヴィアンガールズっていう登場人物は明らかに恋愛対象になっていたと思います。

彼の心理を考えるに、きっと日常生活に生きがいを見出だせない→生存本能が空想の世界を構築することだけを生きがいにした。ということだと考えられます。

多分僕もこんな感じの心理なんでしょう。

でも商業用で評価されれば万々歳ですが、僕も含めて多くの同じ心理を持った人が報われないのが事実。

間違った生存本能では?と思ってしまいますが、きっと色んな人が時間が経つことでそれに気がついて創作を生きがいにしなくなっていくのでしょう。

何だか寂しいですね。

 

▼まとめ。

最後に自分の話になってしまいましたが、二次元に恋をしている人って意外とそこまでおかしい心理ではないのでは?と僕は思います。

もしオタ達をおかしいと言うのであれば信仰心のある人達もおかしい理屈になりますからね!

そう考えると信仰心の高い外国人から日本アニメが好評なのもなんだかわかる気がしますね。

 

つまり無宗教の日本にとってオタク文化ある意味では宗教。

日本人として誇りをもっていきたいですね!