【書評】「ぼくたちのリメイク4」「小銭をかぞえる」を読んでの感想。
どうも管理人です。
また今日読んだ本の感想をざっくりと。
▼ぼくたちのリメイク4
一応ずっと読み続けてるライトノベルの最新刊。
1~2巻はだらだらとした印象で、3巻からようやく話がでてきて、そしてこの4巻。
主人公のあまりのデキルヤツっぷりが謎だけど、まぁ面白かった。
この巻で男性メンバーである貫之が完全に離脱。新たに女性新キャラが増える感じ。
なんというか、シナリオ担当の貫之をストーリーの中に組み込み続けるのがちょっときつかったのかなんなのかわからないけど、女性だらけになってしまうのはどうなんだろう笑。まぁ明らかに影が薄かったけど、貫之。作者も扱いづらかったのでは?と邪推してしまう。
あとは結局恋愛要素的にはシノアキ一択みたいになってしまっているので、この先話を面白くできるのかなぁ?って疑問はある。
タイムスリップ的な要素をあまり説明しないですんなりと持ち出すのが個人的には好き。文学でいうマジックリアリズム的な。
ストーリー的にSF要素を強くする必要はないと思うのでこんな感じの書き方を続けてほしい。そういう要素を強くすると、おそらく一気につまらなくなると思う。MF文庫って変にそういう要素を編集の人が絡めてきそうで怖い。
あくまでリアリズムでしょ、この小説は。
あととりあえず挿し絵のシノアキはエロい。
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▼小銭をかぞえる
西村賢太の「小銭をかぞえる」
最近、西村にはまってて、いくつか読んでるけど、やっぱりおもしろい。
主人公のあまりのどうしようもなさは相も変わらず。まぁただ嫌いな人はいると思う。
特に今回の話は結構アレだし、女性が西村を読んだらどう思うんだろう。わからないけど、女性に「僕は西村賢太の小説が好き」とは言いたくないし、言えない笑。
田山花袋が「蒲団」を書いてそれなりに人気になったのも同じような感じだったのだろうと思うと、人間は情けない人物の話を読むのが好きなんだなぁと思ってしまう。
それにしても、今はおもしろいけど、このまま同じような内容を書き続けていたらさすがにどこかで飽きられるでしょうね。
私小説の最終的な姿は庄野潤三の晩年の作品群になるしかないと思うので、個人的にはもっと書く世界にバリエーションをもってほしい。
小銭をかぞえる 【電子書籍】[ 西村賢太 ]
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