僕の頭の中の悪霊~作家志望の雑記ブログ~

小説家になりたい人の書評メインのブログ。小説の創作論や、漫画アニメのサブカル、箱根駅伝のことなども語ります。

サラリーマン生活と小説家を目指す道、両立は可能なのか。

どうも管理人です。

 僕はれっきとしたサラリーマンでまぁまぁ責任のある仕事をしているわけですが、同時に小説家にもなりたいと思っていて、日々勉強中です。

けど仕事をしているとどうしても時間がないというのが現実ですよね。

なので、ちょっと現実的に働きながら小説家を目指せるのかどうか考えてみました。

 

▼色々な経験を積むことが大事なのは事実。


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よく、社会人経験は小説家でも必要だよ、という声を聞きます。

僕もその意見には賛成です。

人間はある程度自分が苦しまないと、人の心を理解することができないからです。

良い小説を書くためには人の心を描くことは必要不可欠。

しかし大半の人は普通に生きているだけではそこまで苦しいことに出会うことはありません。

ここでいう「苦しむ」っていうのはちょっと辛いなー、とかそういう生半可なものじゃなくて、自分の存在に対して悩むレベルです。

会社によりますが社会人になると、自動的にまぁまぁ苦しみますから、そういう目線で言えば社会人経験は必要だと思います。

ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎さんは社会人経験がありませんが、もしあの息子さんというテーマに出会って苦しまなければ、おそらく世界的な作家にはなっていなかったでしょう。

 

▼逆に言えば私生活で苦しい思いをしていたら社会人経験はいらないと思う。

別に社会人としての立ち振舞いが良い作品に繋がるわけではないので、苦しい経験という目線で考えれば、私生活でとんでもなく辛い経験をした人は社会人経験はいらないと思います。

たとえば原爆の被害に実際にあっている林京子さん。

彼女は非常に苦しく、残酷な経験をしているから小説的な技術を度外視したレベルで作品を書けています。

実際の被害者なわけですから、部外者が書くものとはレベルが違うし、社会人経験なんていう生易しい経験どころの話ではないので、あぁいった作品が書けるのでしょう。

あとは若い時に非常に大きな病気にかかったとか、「何か絶大に辛い経験」をしていれば社会人であえて経験を積むことは必要ないと思います。

 

▼経験のために社会人になっても「ずっとそうである」必要はあるのか?

仕事って最初の何年間かは楽しいし、ためになるし、当然経験も積めると思いますが、さらに何年か経つとどうでしょうか?

仕事内容もマンネリ化してくるし、仕事の成果というよりも社内での立ち回りが重要になってくる気がします。

そんな環境下で得る経験が小説に活かされるでしょうか?池井戸潤さんみたいな小説なら別ですが、創造性を失っていくだけで、何も意味がないと思います。

しかし、そうはいっても仕事はやめられない。やっぱり収入がなくなるのは現実問題なかなかどうして、厳しい。

そして作家になったとしても大きく稼げるわけでもない。もう完全にお笑い芸人目指すレベルの話で、よく考えたらお笑い芸人も腹くくってサラリーマンと兼業ではやってないですよね。

それにものすごい作品を書く人って、基本的に働いていないです。作家一本。

小説とサラリーマンの両立を目指すとか考えていないで、どれだけ小説のためにすべてを捨てられるか、という話なのかもしれません。

 

▼まとめ

個人的な意見では、よく兼業でやるべきという声がありますが、絶対に兼業では良い作品は書けないというのが僕の意見です。

結局なんの分野でも覚悟のない人間は何もできないのかもしれません。

そりゃそうです、リスクを負わないように動いていて大きな物を得られるわけがありません。

むしがよすぎます。

かといってただの暴走になってしまう可能性が高いのも事実。

このジレンマは小説書きにとって永遠に続く話題でしょう。

 

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