【箱根駅伝】青山学院の優勝はお金のおかげ?そんなことはない理由を語る。
どうも管理人です。
またまた箱根駅伝の話ですが、
今日ニュースサイトを見ていたら「青学大とわれわれとでは使えるお金が違う」という見出しのニュース記事が目に入ったので見てみたんです。
一方、他大学からは「青学大とわれわれとでは使えるお金が違う」とのボヤキも漏れてくる。
箱根駅伝で勝つためには年間5000万円以上の運営費が必要といわれる。これを捻出するのにどの大学も苦戦しているが、青学大は13年11月からアディダスジャパン社とスポンサー契約してから一気に潤った。年間数千万円といわれる契約金、シューズなどの用具提供、専門トレーナーによるトレーニング指導も大きなアシストになっている。
箱根駅伝4連覇の青山学院大学に他大学からボヤキ「使えるお金が違う」 - ライブドアニュース引用元。
まぁこんなことが書いてあったわけです。
まったく影響がないとは言い切れませんが、あんまりこういう記事をニュースサイトという公式の場で書かないでほしい。
▼まるでお金があったから優勝できたみたいな書き方。
もう言うまでもないんですが、当然選手たちが頑張ってるから優勝できたんです。
だから優勝した時の選手の笑顔は格別だし、反対に負けた時は涙が出るくらい悔しいわけです。
そして見てる方もこの日のために努力をしてきた選手たちの真剣な戦いだからこそ面白いし、感動する。それが箱根駅伝です。
それなのにどうしてこんな水をさすような記事を書くのでしょうか?個人的には理解できません。
他大のボヤキみたいに書いていますが、本当に他大の人がそんなこと言ってたのでしょうか?少なくとも監督、スタッフ、選手はそんなこと言わないはずです。
たしかに強化を始めたばかりの青学は大学名と強化費を活用して、箱根的に無名大学にしては持ちタイムの優秀な選手を集めることができていました。
でも当時を知る人ならご存じだと思いますが、まったくの泣かず飛ばずでした。予選会すら通過できない大学でした、優秀な選手が多いにもかかわらず。つまりお金だけでは箱根駅伝優勝はできないんです。
▼非強化校から学ぶ。
今回学生連合で1区に矢沢健太選手という芝浦工業大学の選手が走っていました。
当然ですが芝浦工業大は強化校ではありません。見たことがないのでわかりませんが、環境的にはおそらくまったく整っていないのではないでしょうか?
そんな中彼は20キロを62分切るタイムで走れる選手にまで成長できました。
視聴者の人は感覚が麻痺してくるんですが20キロ62分切るってかなり早いんですよ。1キロ3分6秒平均よりも早く走らないといけない。
スポーツテストの1500メートルでいうと4分33秒くらいでずっと20キロを走ってるわけです。
このタイムであれば箱根駅伝常連校でも十分通用するタイムです。
非強化の環境でこれだけ成長できるのですから、いかに自分の頑張り次第であるか、というのがわかると思います。
学習院大学で今も有名な、市民ランナー川内優樹選手も非強化の環境であそこまで伸びました。伸びたどころか日本に留まらず、世界的なマラソン選手になることができました。マラソンのギネス記録も更新しましたしね。
▼だからこその原監督の指導。
原監督の指導は、しっかり自分で考えられる競技者になること。というのを基本方針として掲げています。
自分達で考えて練習や、練習以外の過ごし方を理解し、決定できる競技者になれること、つまり競技者として自立した人間になるということです。
矢澤選手や川内選手は間違いなく自立した選手です。というか自立していないと結果なんて絶対に出ない環境です。
原監督はそんなスピリットを青学の選手に求めているんですね。
会社でいうと指示待ち人間なのか、どんどん自分からアウトプットする人の差です。
どちらがガンガン成長できるかは言うまでもありません。
今回箱根駅伝2位だった東洋大学も人間性を重視して指導していると聞きます。こういった指導に力を入れている2校が上位に入るのですから、お金ではなく、本人たちの努力と人間性、競技に対する姿勢が優勝の大きな要因になったのは間違いないでしょう。
▼まとめ。
お金で勝てるのであればスポーツはかなり楽勝な分野になってしまいます。当然お金がまったく必要ないと言えば嘘になりますが、少なくともニュース記事を書いたライターさんはもっと勉強してほしい。少なくとも自分の書いた記事がどんな影響を与えるかしっかり考えてほしい。
中には選手名を間違えている記事すらありました。選手に非常に失礼です。
われわれ社会人も、選手たちの姿勢を見習って精進し続けていくべきですね。