僕の頭の中の悪霊~作家志望の雑記ブログ~

小説家になりたい人の書評メインのブログ。小説の創作論や、漫画アニメのサブカル、箱根駅伝のことなども語ります。

ちょっと怖い話!?恐怖赤いてるてる坊主

どうも管理人です。

みなさん怖い話は好きですか?僕は怖いもの見たさで見ちゃうけど、実際見るとトイレとか行けなくなるタイプです、ええ。

そんなこんなで、

今日は本当にあった怖い話を書いていきたいと思います。

それが赤いてるてる坊主です。

 

▼とある団地の最上階

僕の実家の近くに結構有名な団地があったんですよ。名前はあえて伏せますが、日本で有数の団地です。

その団地なんですけど、とある棟の最上階で飛び降り自殺する人が多かったんですって。

当時小学生だった僕は、ふーんそうなんだ、って感じで特別気にもとめてなかったのですが、その棟の最上階をチラッと見上げるとなんか赤いのが見えたんです。

なんだろーなー?ってよく目をこらしてみても最上階だからよく見えない。

ただなんとなく赤いのがぶらぶらしてるのがうっすら見えるだけです。

「なんだろーねあれ?」と友達とよく話ながらその棟の前を歩いていたのを思い出します。

 

▼「それ、赤いてるてる坊主だよ」

夏になるとその団地では「団地祭り」が催されて、まぁ結構そのあたりでは大きい祭りだったんですね。

だから小学生の頃の僕は毎年必ず友達と一緒に足を運びました。その時、当然その「赤いなにか」の話になったんです。あれってほんとなんだろーね?みたいな。

そしたらとあるひとりがこう言ったのです。

「それ赤てるでしょ?赤いてるてる坊主」

はっ?と思いましたが、そいついわく、僕たちが見たものは「赤いてるてる坊主」らしいんです。

なんだそれ?って感じでそいつに聞いてみると、結局そいつも「赤いてるてる坊主」だっていうことしかわからなくて、「なんだよー」って風に終わるかと思いきや「じゃあ見に行こうよ」と言い出したんですね、そいつ。

正直僕は怖かったんで行きたくなかったのですが、小学生ですからバカにされたくなくてそんなこと言えず、僕たち計5名(たしか)は団地のある棟の最上階に向かったのでした。

 

▼「それ」との遭遇。

当時からぼろっちいエレベーターに乗って最上階に行く僕たち。「こわいのかよー」とかお互いをからかいながら。

がしゃん。

鈍い音をたてたエレベーターが最上階に到着しました。なんだかすでに生暖かい空気が漂っていました。

で赤いてるてる坊主らしいものが見えた場所に向かう僕たち。

あのね。

あったんですそこに。

最初ほんとなんだかわかんなかったんですが、2mくらいあるでかい赤い人間みたいなもの。

「これ、やばい」

見た瞬間、頭のなかにその言葉だけが反芻されました。

そして風かなにかでくるりと方向を変えて、こちらを見るそれ。

「!!!」

僕たちはそれと目があった瞬間ダッシュでエレベーターまで向かいました。

けれどなぜかエレベーターがうごかない!

後ろを振り返ると明らかに生々しい空気がこちらに向かってくるのを感じました。

僕たちは「やばい!やばい!」といいながら階段へ走り、まさに命からがら、日常に戻ったのです。

あの時のメンバーは全員いまだに覚えていると思います。あのなぜか人間みたいな目をしていた巨大なてるてる坊主の姿を。

 

▼その後。

誰に聞いてもあれがなんだったのか、誰も知りませんでした。

今インターネットで調べてもあの赤いてるてる坊主のことは一切ヒットしません。

ヒットしないわけないんです。あんなものがあったんだから。

全員口をつぐんで、きっと時間の流れとともに忘れよう、いや忘れたいと思っているに違いありません。

あれからその団地の棟は取り壊され、もうあの赤いてるてる坊主は存在しません。

あれは一体なんだったんでしょうか?

でもあれは遊び半分で見に行くものではなかったのはたしかです。

 

※この話はまじで実話です。もし知っている人がいましたらまじでコメントください。あれがなんだったのか、ほんとに知りたいので。