僕の頭の中の悪霊~作家志望の雑記ブログ~

小説家になりたい人の書評メインのブログ。小説の創作論や、漫画アニメのサブカル、箱根駅伝のことなども語ります。

自分の読書生活について振り返ってみた

どうも管理人です。

 

今回は作家を志している人らしく、

自分の読書生活について振り返ってみました。

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①ほとんど本を読んでいない小学生~高校生時代。

なんか作家の読書道なんかを見ると、作家になる人は小さい頃から本が好きで、本とともに過ごしてきたと言いますが、

僕は多感な時期、ほとんど本を読んでいません。

読んだと言えば小学校の図書館にあった、ゾロリシリーズだったり、ペッツエッティーノという今思うと結構カフカ的な絵本くらいしか読んだ記憶がありません。

ただこのペッツエッティーノに関して何回も読んでいました。

なんとなくこの時から、「自分」について興味があったのかもしれません。

 

②じゃあなにをしていたのか?~挫折~

僕は以前の記事で少し触れたように、箱根駅伝を目指しているランナーでした。

もうそれだけに夢中でしたね。そりゃ同い年の女子とかのことを考えたりはしますけど、それ以外は本当に走ることだけを考えていました。

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大学もスポーツ推薦で入学。

夢に向かって第一歩を踏み出した時でした。

僕はとある風邪をきっかけに呼吸器を悪くしてしまい、自己ベストに遠く及ばないタイムでしか走れなくなりました。

もう辞めるしかない。

そんな状態になって僕は走ることを諦めました。

辞めたあとの数ヵ月は意外と解放感に包まれ、楽しく過ごしていました。

それまでは朝5時に起き、夜10時には寝る超規則正しい生活と、お菓子などの太る食べ物は絶対に食べませんでした(それまで僕が最後に食べたお菓子は小学生の頃でした。コーラとかも最後に飲みものもそんな感じだったと思います)。

 

そんなんだったので、辞めたばかりの頃はそれほど辞めたことに対して悲観的にはなりませんでしたね。

けど、三ヶ月くらいたったあたりから、僕の心はおかしくなっていったのです。

 

③虚無感にさいなまれる。

自分の心の中があまりにも空っぽだったことに気がついたのです。

心の9割が走ることだった僕から、それがすっぽりとなくなってしまったのですから、当然です。

この感覚がわかる人にはわかると思いますが、「本当に自分の存在が何なのか、何のために生きているのか

そんな感情で押し潰され、本当に毎日死にたいと思っていました。

今思えばこれがアイデンティティークライシスというやつだったのでしょう。

 

半分の月がのぼる空

ある日本屋に行く機会があり、店内をうろうろしていると、とあるライトノベルが目に入りました。

半分の月がのぼる空」です。

ふだん本なんて読まない僕が本当になんとなく、表紙の絵かわいいなー、程度の思いで手に取り、1巻と2巻をその日は買っていきました。

 

ふだん本を読まない僕が、いくらライトノベルだといっても気まぐれに買ったのも奇跡ですが、その内容は当時の僕にぴったりでした。

主人公とヒロインの恋愛を中心にした、「自分ってなんだろう」と思っている人たちの物語。

 

僕はなんとその日のうちに二冊とも読み終わり、またすぐその足で全巻購入して、寝る間も惜しんで読みふけりました。

僕は二人の物語を追っていくうちに、自分の心が癒されているのを感じました。

言葉にはこんな力があるんだ、本ってこんなによいものなんだ、心からその時思いました。

 

僕はこの時の読書体験を忘れません。

これほど純粋に読みたくて読んだ読書はこれが最初で最後でしょう。

正直今読むとこの「半分の月がのぼる空」は、やや軽すぎる、という印象を受けます。

けれど、僕はこの本を読まなければリスタートすることはできませんでした。

読むべき時にこの本を偶然読んだのです。

 

僕は作者の橋本紡さんに感謝しています。

今は筆を折ってしまっているようですが、あの時僕はこの本と出会わなければまったく違う人生を過ごしていたと、自信を持っていえます。

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⑤読書生活が始まった

それから僕は本当に色々な本を読み始めました。

これも橋本紡さんの影響かもしれません。

彼の本には本の題名がよくでてきます。彼の本をすべて読むことから始まり、読む幅がどんどん広がっていきました。

 

そこから文学も読むようになるのですが、

 

個人的な体験 大江健三郎

ラテン語学校生 ヘッセ

罪と罰 ドストエフスキー

 

この三冊を読んだことは強く記憶に残っています。特に罪と罰は本当に読んで鳥肌の立った唯一の読書体験です。

 

⑥自然と作家になりたいと思った

僕は本当の意味で本に救われた人間です。

あの時本に出会っていなければ、自殺していたかもしれません。

だから自分でも書いてみたい、少しでも誰かを感動させたい。と思ったのです。

 

結局そう思ってから実現はできていませんが、この記事を書いていて、ちょっと初心に帰れたかもしれません。

作家を目指している人、ともに頑張りましょう。